choccy’s メモ

国際離婚・調停の備忘録

初めての面会

choccy.hatenablog.com

前回の続きです。

8回目と9回目の調停の合間に一度夫と子供を会わせてみることにしました。

 

別居して夫と会うのは初めてでした。別居して半年以上経っており、しかも最後に会ったのはひどく殴られたあとでしたので私はかなり緊張していました。もちろん家などではなく、人目の多い公園を面会場所に選びました。

 

夫は約束の時間から遅れてきました。一応私の同席は認めたものの、あくまで自分と子供の面会だから私は遠くで見てろと言われ、子供がぐずった時やお腹が減った時だけあやしに来いと言われていたので公園の隅っこで夫が子供と遊ぶのを見ていました。

 

子供は夫をおそらく父親と認識していません。物心つく前に別居したので父親と言う存在もよく分かっていないと思います。同居していた時から夫と子供の触れ合いは一日数十分もなかったのできっと顔も覚えていないでしょう。ですが子供は人見知りを全くしないのと、一応私の姿が見えるおかげか、夫と公園遊具で一応問題なく遊んでいました。

 

この日は2時間をめどに面会を予定していました。1時間程すると夫が私のそばに寄ってきました。今日の面会の前に、

 

お前とは一言も話したくないから話しかけないでくれ。

 

と言われていたので私は一切話しをしなかったのですが、自分から話しかけるのは有りなんでしょうか、つくづくわがままな人です。

 

「公園は寒いし、ちょっとカフェにでも行かないか?」

 

と言われました。あんなに子供と会わせろと何度も言っていたのに1時間で飽きてしまったのでしょうか?しかし、ここで断ると後で何を言われるか分からないし、約束の2時間は子供と夫を会せておかなければいけないと思い、黙ってうなずきました。

カフェでも夫と子供が一緒に過ごすだろうから私は違う席でコーヒーでも飲んでいようと思っていました。公園近くのカフェに移動中、夫に抱っこされていた子供がなんと寝てしまったのです。公園で遊び疲れたのでしょう。かなり気まずくなってしまいました。

しかし、気まずいと思っていたのは私だけのようで夫が

 

「ちょっとこれからについて話したい。」

 

と切り出しました(私にあれだけ話しかけるなと念押ししていたのに)。夫が言いたかったことは

 

  • 今まで色々あったがこれまでのことは水に流そう(加害者だから言えること)
  • 子供の父親としてこれからも子供と密に関わっていきたい(なら浮気して家族捨てるな)
  • 私とも友達として接していきたい(散々殴っておいて都合が良すぎる)
  • 養育費も減額したけど払える分は追加で払っていくつもりだ(なら現時点での未納分をまず払え)

 

 と言うようなことを話し出しました。もう調停で精神的に疲労していた私は離婚がもう目の前まできていること、あれほど話をこじらせていた夫が改心してくれたと錯覚して夫の意見を受け入れることにしました。友達にはなる気はありませんでしたが、子供の父親であることは事実ですし、離婚しても子供に父親の存在は必要であると思ったからです。父親の顔も知らないと言うようなことは絶対避けたかったので子供が望めば面会は子供が望む分だけしたいと思っていました。

 

 この時は本当に暗闇からやっと抜け出せると思っていました。