choccy’s メモ

国際離婚・調停の備忘録

予想外だった1回目の調停

 これからは実際に私が経験した調停の様子について書いていきたいと思います。

 

※調停中の事について書く時は元夫のことを夫と記述しています。

 

調停の始まり

いよいよ調停です。弁護士の先生も同席してくれていたのでそこまで不安はありませんでした。通常は調停の一番最初だけは申立人(調停を申し立てた人)、相手方(夫)、調停委員の2人(男女各1人)、裁判所の職員で調停についての説明があります。が、私は夫と顔を合わせるのが怖く、弁護士に夫と同席したくないと相談しました。(実際今まで暴力も何度となくあったので)正当な理由があればこの初回時の説明は同席無しでできるらしく、弁護士にお願いして同席を回避する手続きをしてもらいました。裁判所への資料として暴行された時にできたアザや診断書も提出しておいたので、この申請は問題なく認められました。

 

家庭裁判所に着いて

弁護士と少し早めに家庭裁判所で待ち合わせをして、事務室に手続きに行きました。そこでこれから調停の行われる部屋を確認して移動します。この時は夫に裁判所内でばったり会ったらどうしようとかなりドキドキしていました(夫との鉢合わせを避けるために早めに待ち合わせをしていたのですが。

 

調停委員の挨拶

 

個室に私と弁護士、男女各1名ずつの調停員の2人が入室しました。まず調停委員の方が自己紹介をされました。そして私と弁護士が自己紹介しましたが、私の弁護士と調停委員の2人は顔見知りのようでした。私の弁護士は離婚調停を何件も担当していたので、その中で調停委員とも知り合いになっていたようです。女性の調停員の方が英語が分かると言うことでしたので安心しました。

 

予想外の出来事

 

自己紹介の後、調停委員の男性が困ったように切り出しました。

「実は、相手方(私の夫)がまだ裁判所にきていないのです

予想外の展開です。裁判所からの通知が来たことに激怒していたので、今日の事は把握しているはずなのに。裁判所からの電話にも出ないとの事。本来なら離婚調停を申立てられた側の夫の話を調停委員が最初に聞く予定でしたが、夫が来ていないので私の話からすることになりました。

私の離婚の意志とその理由、希望の条件などを伝えました。ある程度話し終えたところで一旦男性の調停委員が退席して夫が裁判所に来ていないかどうか確認しに行きました。しばらく経って戻ってきましたが、やはり夫は裁判所に来ていないそうで、再度電話をかけてみたけどつながらないとの事でした。

 

相手方が不在の場合

 

夫が来ていないので話し合いになりません。とりあえず次回の調停の日程を私と弁護士、調停委員で相談して決めます。調停委員によって担当の曜日があるらしく、また同時進行でいくつかの調停を担当しているようでした。私は仕事をしておらず、とにかく早く離婚をしたかったので可能な限り最短の日程でお願いしました。

日程を決めた後に調停員の男性が、

もし次回も相手方(夫)が不在でしたら話し合う意思が無いということなので調停不成立にしましょう。

と言いました。

 

もし次回も無断欠席の場合

「二回目の調停で不成立になればどうなりますか?」

と、その場で弁護士に聞くと再度調停を申立てるか、裁判離婚に進むとのことでした。私と弁護士の取り決めでは調停離婚が不成立で裁判離婚になればプラス15万円で裁判まで受け持つと言う約束になっていました。調停で何もしてないのにさらに15万円の出費は当時の私にとって痛かったのですが、離婚裁判になれば調停のように話し合いではなく淡々と事実関係の確認のみが行われていきます。

また裁判は日本語で行われるので夫が通訳を誰かに依頼しないとかなり不利になります。夫のヘリクツなどは裁判の場では通用しないので

「調停を続けていくよりは早く離婚できるかもしれないですよ。」

と弁護士の先生も言ったので、なるべく前向きに考えようとしました。

しかも裁判離婚の場合は今までの判例に基づいて慰謝料の額が決められるのです。親権は明らかに私に有利ですが慰謝料は調停で話し合っても夫が同意するとは思えなかったので、離婚裁判まで行けば慰謝料で追加の弁護士費用をカバーしようと思いました。

 

複雑な思いで裁判所をあとに

 

こちらは弁護士にも依頼して色々と準備をして調停に挑んでいましたので、はっきり言って第一回目の調停は拍子抜けしました。全く夫の意図が分かりません。元々最終的に離婚を切り出したのは夫です(以前から私が離婚を口にすると殴られていたので、結婚生活の後半の方では私から離婚を口にすることはできませんでした)。不倫相手もいるので夫も離婚したいはずなのに。しかし、私からは夫に連絡するのは嫌ですし、夫からの連絡もブロックしていましたので真相は不明です。次回の調停も無断欠席で早々と調停不成立になればいいのにと思いながら家庭裁判所をあとにしました。