choccy’s メモ

国際離婚・調停の備忘録

調停を申し立てたと知って激怒した元夫とその対応

調停を申し立てたら裁判所から自分と相手方(夫側)に通知が行きます。今回はその通知を受け取った夫の態度と弁護士の対応について書きたいと思います。

 

※過去の事について書く時は元夫のことを夫と記述したりすることもあります。

 

激怒する夫

弁護士が私の代理で調停を家庭裁判所に申立てくれました。しばらくすると「期日通知書」が私の元に郵送で送られてきました。私のところに書類が届いたと言う事は夫のところにも書類が届いているはずです。

案の定、夫からすごい数の着信がありました。ですが電話に出たところで文句ばかりを言うのは目に見えていましたので電話は取りませんでした。しばらくすると長文で文句のメールが何通も送られてきました。内容は

なぜ自分達だけでで話し合いができないんだ」とか

裁判所に離婚を申立てるなんてありえない

と言うことを長々と書いていました。ですが人の話を全く聞かず、自分の都合のいいことばかり言うし、その言う事もコロコロと変わるので私としては夫との口約束なんて全く信用できません。ですので養育費などをちゃんとした書面で残しておきたかったし、自分の思い通りにならないと夫は暴力を振るうので私としては夫と顔を合わせて話すのが怖かったのです。

 

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弁護士の対応

弁護士に「夫からの電話や文句の長文メール攻撃がひどいです。どうしたらいいですか?」と相談すると、「受任通知を出すので夫からのメールや電話は一切無視していいです。」と言われました。話し合いで離婚を進めていく調停を控えているのに、夫からの連絡を私が一方的に無視すれば調停委員に対し、私の印象が悪くなるのでは?と心配しましたが、弁護士いわく受任通知を出せば全く問題ないとのことでした。

 

受任通知とは

離婚調停に限らず、弁護士が依頼を受けた場合、弁護士はその依頼者の代理人となります。受任通知は相手方に弁護士がついたことを知らせるための自分の弁護士から相手方に対するファーストコンタクトとなる書類です。また同時に、今後は依頼人ではなく弁護士に対してのみ連絡するように伝えることもできます。(もちろん依頼人が望む場合は相手方に連絡をすることは可能です。)もし相手方も弁護士に依頼した場合は相手方の弁護士に対し受任通知を出し、受任通知を出した後はお互いの弁護士同士で連絡を取り合うようになります。

正直、夫にも弁護士がついてくれれば、弁護士同士で冷静に話し合うので感情的な無駄なやり取りがなくなるので、それが一番ベストな方法だと思いましたが夫はお金がなく、弁護士に依頼できなかったようです。(一応弁護士の無料相談までは行ったようですが、断念したか弁護士に断られたようです。)

 

さらに火を注ぐ結果に

 受任通知には、今後は私ではなく私の依頼した弁護士に連絡してくるようにと言う内容と、さらに「日本語での問い合わせのみに対応します」と書いていたので夫はさらに激怒して私に毎日毎日怒りの長文メールを英語で大量に送ってきました。あまりにもひどく、読むだけでも気が滅入ってしまい、産後うつになっていた私はこのままでは調停まで体が持たないと思い、メールを受信拒否してラインもブロックしました。代理人弁護士をつけていたのでこの行動は後々不利になることもありませんでした。

 

受任通知の結果

私にはあれほどしつこく連絡してきていた夫ですが、私の弁護士の方には日本語でも英語でも一切連絡をしてこなかったそうです。日本語が読めないせいで連絡先が分からなかったせいかもと思いましたが、実際は受任通知の意味も、私の弁護士の連絡先も把握していたようです。

と言うのも、夫が無料相談に行った弁護士が私の弁護士に連絡してきたそうです(状況を把握するため)。そこで私の弁護士が、連絡してきた弁護士に夫の依頼を受けるかどうか問うと、「検討中で、依頼があれば受けるかもしれません」と答えたそうです(実際は夫は弁護士に依頼しなかったのですが)。私の弁護士によると、おそらく弁護士の方から夫の依頼を断った可能性があると言われました。あくまで弁護士の憶測ですが、夫に弁護を依頼されて受けたとしても慰謝料や養育費を払うのは明らかに夫のほうですので、夫からの成功報酬は望めません。私の弁護士からの説明を聞いて、着手金だけのためにこの離婚調停の案件を受けるのは割りに合わないと思って辞退した可能性が大きいとのことでした。

また夫には一括で弁護士費用を支払うお金もないし、もしかしたら着手金さえ踏み倒される可能性もあります。(夫は当時パートの掛け持ちで生計を立てていたので毎月の収入が不安定だった)外国人なので日本から出て行ってしまう可能性は日本人よりはるかに高く、日本から出てしまえば弁護士と言えども弁護士費用を払わせることは不可能に近いのです。

 とは言え、受任通知のおかげで私は少しの間ですが夫の言葉の攻撃から逃げることができました。このことは私が弁護士に依頼して良かったと思うメリットの1つでもありました。