choccy’s メモ

国際離婚・調停の備忘録

調停の準備

前回「調停の流れ」で調停の流れ、手続き方法について書きましたが、今回は申し立てをしてから第一回目の調停までに準備することについて説明したいと思います。

 

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調停に向けてするべき準備

調停の申し立てをして調停の日程が決まったら、それまでに次の準備をしておきましょう。

  1. 相手の浮気や暴力、モラハラが離婚原因の場合は証拠を集める
  2. 一般的に調停でよくされる質問の回答を考えておく
  3. 自分の考え、主張したいことを簡潔にまとめておく
1.証拠集め

まず、「論より証拠」です。証拠を集めてください。ですが浮気調査に依頼すると莫大な費用がかかってしまいます。私は浮気を疑い始めた時、確信を得たかったので浮気調査会社に電話で問い合わせたら

数日の調査で少なくとも30~40万はかかります。」

と言われました。ですので調査までするのは諦めました。浮気の証拠を手に入れても夫にお金が無いので慰謝料はほぼ期待できなかったからです。調停の場合は裁判ではないのでそこまできちんとした証拠は必要ないかと思いますが、自分で集めれる具体的な証拠としては

夫と不倫相手のラインやメールのやり取りのスクリーンショット(スクリーンショットが難しい場合は自分の携帯でやり取りの画面を写真に撮る)』

などです。調停委員に「〇月〇日に不倫相手と会っていた」といくら説明しても信憑性がありません。

ですが通常浮気をしている時は浮気を隠そうとするので携帯を勝手に見れないようにロックをかけている場合があると思います(うちもそうでした)。その際は怪しい行動を記録するようにしてください。とにかく何でもいいので記録を残してください。何も無いよりはマシです。私は「〇月〇日朝帰りをした」という日時とその回数を記録していました。

これは夫の浮気を疑い始めてから記録をつけたのですが、今までのラインのやり取りや通話記録などから記憶をたどればある程度は記録をつけることができると思います。あとは暴力を振るわれた時にできたアザや暴れて家をめちゃくちゃにした時の様子の写真、ケガをした時の病院の診断書はかなり強い証拠になります。

モラハラをされていた場合は会話の録音があればいいと思います。最近は携帯に音声録音機能がついているものも多いので活用してください。録音ができなければ「〇月〇日にこんなひどいことを言われた」と言ったメモを取るようにしてください。

2.調停でよくされる質問の回答を考えておく

弁護士に依頼をされる場合は調停の時は同席をしてくれるので回答に困った時は隣で助け舟を出してくれると思いますが、1人で挑む時はそのようには行きません。調停でよくされる質問の答えを準備しておけば調停がスムーズに進みます。必ずされる質問が

①離婚したい理由

②離婚の条件(慰謝料、親権、養育費、財産分与等)③現在の夫婦の状況(別居か同居)

です。この質問の回答に沿って話し合いが進められていくので②の離婚の条件などはしっかりメモに書いて準備しておきましょう。

3.自分の言いたいことを簡潔にまとめておく

調停の時間は限られています。裁判所という場所や雰囲気で緊張して頭が真っ白になってしまい「言おうと思っていた事を忘れてしまった」と言う事を避けるために事前に言いたいことはメモにまとめておきましょう。調停中メモを取るのも自由ですので、相手の主張を記録しておいて調停の記録として残しておくのもおすすめです。私の夫は言う事が二転三転しましたので相手の発言の記録はかなり役に立ちました。

 

相手と顔を合わせたくない時

第一回目の調停では、裁判官、調停委員、自分と配偶者が同席して今から行われる調停についての説明がされます。ですが、どうしても同席したくない場合は事前に裁判所に同席したくない事とその理由を説明しておけば、正当な理由と認められれば同席説明は無しで調停を始めることができます。

私は夫に暴力を振るわれていて、夫は私が調停を申立てたことについても激怒していたので、当日顔を合わせると何をされるか分からなかったので、その事を裁判所に伝えると同席説明も無しで、調停の部屋に入る時も夫とすれ違うことがないように配慮してくれました。

 

調停での服装、話し方

 当日の服装はスーツなどかしこまる必要はありませんが、清潔感のある大人しめの服装がいいです。調停委員に対する第一印象は大事です。もし養育費や慰謝料をかなりの金額もらおうと考えている場合は明らかに高級ブランド物と分かるバッグなども避けたほうが良いでしょう。養育費は自分と相手方の収入や経済状況を考慮して算出されますので、自分が経済的に困窮してないとみなされる場合は一般的な金額より減額されてします可能性も出てきます。

調停委員は一回目から離婚が成立するまでずっと同じ方が担当されます。話し方も語尾を伸ばしたり、タメ口で話さないように気をつけましょう。だらしない印象を与えてしまうと、自分の発言に対しても良い印象を持ってもらえなくなる可能性があります。調停委員はあくまでも中立の立場で話を聞いてくれますが良い印象を与えたほうが損はありません。

 

小さな子供がいる場合

子供の年齢にもよりますが、保育園や幼稚園に預けていない場合は同席することも可能ですが子供がぐずって調停の話し合いが中断してしまう可能性がある場合は誰かに預けれる場合は預けた方がいいです。

また、すでに大人の話している事が理解できる年齢ですと、自分の親がもう片方の親の良くない事(特に暴力や浮気など)を聞いていて良い影響を与えることはありません。原則として本人と弁護士以外は調停室に入れませんが、控え室には家族なども付き添うことができますので、もし頼れる人がいる場合には付き添ってもらうと良いと思います。