choccy’s メモ

国際離婚・調停の備忘録

4回目の調停-財産分与ー

 

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前回進展があった3回目の調停の続きです。

 

 

4回目の調停

前回進展があったゆえに、今回も離婚についての話し合いが進むのを期待してしまいます。調停室に入ると

 

「今日は相手方(夫)が通訳者として知人女性を連れてきています。」

 

と言いました。もしかして不倫相手かと思いましたが、名前を聞くとユウコ(仮名)と名乗ったそうです。

 

ユウコと言う女性

ユウコは夫の上司にあたる人です。個人で英会話経営をしていて夫を色々な教室に派遣していたのですが、実は私は夫とこのユウコとの仲も疑っていました。しかし別居した今、ユウコと夫の関係などどうでもよく、とりあえず通訳としてきてくれたことに感謝しました。感謝と言っても顔を合わせることが無かったので、実際にはユウコと名乗って不倫相手を連れてきていた可能性もあるのですが・・・。

とにかく通訳がいるならいつもよりは話がスムーズに進むかもしれないと期待しながら今回の調停では財産分与について話し合うことになりました。

 

財産分与とは

婚姻中に夫婦が協力して築いた財産を離婚時に分配することを財産分与といいます。夫婦それぞれの名義になっているものだけではなく、名義不明の財産も該当します。

夫には貯金はありませんが私には貯金が多少あります。しかしこの貯金は婚姻前から所有していたお金なので、特有財産とみなされ、財産分与の対象にはなりません。むしろ結婚生活で、この貯金もかなり減りました。夫婦の共有財産としての現金マイナスです。

しかし、財産分与の対象は現金のみに限られず、共同で購入した家や車、物なども財産分与の対象になります。

 

財産分与放棄

 

夫の家にある家具のほとんどは2人のお金で購入したもので、家電はほとんど私の所有物です。本来なら家電は返してほしいところですが、夫の家から私の実家まで運ぶ段取りをするために夫と話をするのも嫌でした。共同で購入したものについてはどちらが所有するか、所有しない方にいくら渡すかなどを家具1つ1つについて話合う必要があります。気が遠くなりそうだったので

全部いらないからとりあえず離婚について話を進めてください。」

と調停委員に伝えました。調停委員に何度もそれでいいのか確認されましたが、一刻も早く離婚したかったので全て夫に渡すといいました。

この時は離婚しか頭の中になくて財産分与を放棄してしまいましたが、後から冷静になって考えるとかなりもったいないことをしたと後悔しました。冷静になるのって本当に大事だなと反省しました。

 

三者の同席

一般的に調停では弁護士以外の第三者の同席は認められません。理由は第三者が口を出すことによって本人の意志に影響を与える場合があるからです。調停はあくまで当人同士の話し合いで解決する場ですので、調停委員に良い印象も与えません。

しかし今回夫が日本語がそこまで話せないこと、人の話を全く聞かないことから通訳としてユウコの同席が認められました。

ユウコと言う通訳が来てる以上、円滑に話しを進めたいと思い、共有財産を放棄しましたが、夫の口から出るのは今日も文句ばかり・・・。特に今日は通訳がいるので自分の言いたいことが正確に調停委員に伝わると思い、詳細に文句を言っているようです。待合室で待たされる時間が今回はさらに長かったです。

さらに、前回決めた婚姻費用について高いから下げろと不服を申立てているそうです。やはり、前回迅速に調停証書を作成しておいて良かったと思いました。

前回の調停で婚姻費用5万円を支払う合意をしていたのですが、一ヶ月経っても夫からの振込みはありませんでした。ですので今回の調停でそれを指摘すると、

「今お金がないから、今度給料が入ったら払います。」

と言ってきました。知り合い、しかも自分の上司のいる席でお金がないなんて良く言えるなぁとびっくりしました。

 

4回目の結果

結局今日は何も進展がなく、ただの夫の文句をぶちまけるだけの回になってしまいました。しかし、次回もユウコは通訳として同席すると言うので、ユウコの都合も考慮して次回の調停の日程を決めました。一進一退と言う言葉がぴったりの状況です。