国際結婚の手続き

最近では珍しくもなくなってきた国際結婚ですが、やはり日本人同士との結婚とは手続きが若干違ってきますので、国際結婚の手続きについてまとめてみました。

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国際結婚に必要な書類

日本では結婚するとき区役所に婚姻届を提出しますが、国際結婚の場合も同じ様に婚姻届を記入して提出します。ですが国際結婚の場合には婚姻届の他に必要な書類があります。

1.戸籍謄本

2.パスポート

3.婚姻要件具備証明書(外国籍の人の分)

4.3の日本語訳

※地域によっては上記の書類以外に提出を求められる場合もあります。

3.については私は国際結婚をするにあたり初めてこのような書類があるのを知りました。「こんいんようけんぐびしょうめいしょ」と言います。簡単に説明すると相手が独身であることを証明する書類です。(相手国が一夫多妻制を認めている場合は除きます。)いわゆる二重婚姻を防ぎ、申請者が日本で結婚するのに問題のない身分であることを証明します。

婚姻具備証明書の申請

婚姻要件具備証明書(以下、独身証明)の書類は相手の国の大使館や領事館で発行してもらえます。(国によってはこの書類を申請するのに2人で行かなければいけない場合もあるので必ず事前に確認してください)

この独身証明書は大使館などで発行する書類なので相手の母国語で記載されています。ですので日本の役所に提出する時は日本語に翻訳したものを一緒に提出しなければいけません。翻訳と言っても独身証明の内容は簡単な内容なので大丈夫です。生年月日や生まれた場所などが記載されていて身分証明証に近い書類でした。

私の少し前に国際結婚をした夫婦は奥さんがほとんど英語(読み書き)ができなかったのでちゃんとした翻訳会社に依頼し、本当に簡単な書類なのに1万以上払ったと言っていました。私はお金がもったいないと思い、役所に電話で問い合わせると

「翻訳した人の名前をちゃんと明記すれば自分で翻訳した書類でも大丈夫です。」

と言われたので自分で翻訳して翻訳者として自分の名前を書いて提出しました。

※こちらも役所によってルールが違うと思うので念のため事前に確認をしてください。

婚姻届と必要な書類を役所の窓口で提出し、書類に不備がなければ受理されます。婚姻届が正式に受理されたら、「婚姻届受理証明書」を発行してもらってください。これは「婚姻届が受理され、日本で正式に夫婦になりました」と言う書類です。

婚姻届提出後

通常はこの後、相手の大使館や領事館に婚姻の報告をします。(おそらく、その時に上の「婚姻受理証明」が必要になると思います。)ですが、私の元夫は独身証明をもらうだけもらって結婚後の大使館への連絡はしませんでした。私の元夫は出会った時にすでにバツイチでした。私との結婚が二回目で、一度目も日本で結婚していたのですが、この時も大使館へ連絡しておらず(最低ですね)、元夫の国の記録上ではずっと独身のままでした。私と離婚後、元夫は日本ではバツ2と言う事になりますが、自分の国では婚姻歴は無いことになっています。

昔歌姫と呼ばれていたとても有名な歌手がアメリカのラスベガスで外国人と電撃結婚をして日本でも結婚報告をしていましたが、実際にはアメリカ国内だけで婚姻手続きをして日本では婚姻届は出していなかったので日本では彼女は未婚、独身のままでした。その後に夫と呼んでいた人と離婚をしたと言っていましたが、日本では実際はバツはついてなかったんです(婚姻届自体を出してないので未婚の状態)。

日本でも婚姻の手続きをしないと違法になるのでは？と思われるかもしれませんが、現状は口頭注意ぐらいですむそうです。(実際にも私達のように夫婦のどちらかの国だけでしか手続きをしていない夫婦は意外に多いと思います。)

国際結婚の場合は必ず、自分の国とその相手の国両方で手続きが必要になります。(もし自分の国と相手の国以外の第三国で婚姻したら3ヶ所で手続きが必要になります。)私の日本人の知り合いはオーストラリアで韓国人の男性と結婚しましたが、オーストラリア、日本、韓国で手続きをしたそうです。